令和初の「芥川賞」は今村夏子氏

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 日本文学振興会は17日、令和初となる「第161回芥川龍之介賞直木三十五賞」を発表。「芥川賞」は今村夏子氏『むらさきのスカートの女』が受賞した。 

 

 両賞は1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られる。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となる。贈呈式は8月下旬に都内で行われ、受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が与えられる。 

 前期・第160回の芥川賞は上田岳弘氏の『ニムロッド』と町屋良平氏の『1R1分34秒』の2作品、直木賞真藤順丈氏の『宝島』が選出された。 

 

■第161回芥川龍之介賞 候補作(掲載誌)※作者五十音順・敬称略
今村夏子『むらさきのスカートの女』(小説トリッパー春号)
高山羽根子『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』(すばる五月号)
古市憲寿『百の夜は跳ねて』(新潮六月号)
古川真人『ラッコの家』(文學界一月号)
李琴峰『五つ数えれば三日月が』(文學界六月号) 

■第161回直木三十五賞 候補作(出版社)
朝倉かすみ『平場の月』(光文社)
大島真寿美『渦 妹背山女庭訓 魂結び』(文藝春秋
窪美澄『トリニティ』(新潮社)
澤田瞳子『落花』(中央公論社
原田マハ『美しき愚かものたちのタブロー』(文藝春秋
柚木麻子『マジカルグランマ』(朝日新聞出版) 

■選考委員
芥川賞小川洋子奥泉光川上弘美島田雅彦高樹のぶ子堀江敏幸宮本輝山田詠美吉田修一
直木賞浅田次郎伊集院静北方謙三桐野夏生高村薫林真理子東野圭吾宮城谷昌光宮部みゆき
※五十音順・敬称略