メキシコ麻薬王に終身刑 米地裁、密輸や殺人罪

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 米ニューヨーク・ブルックリンの連邦地裁は17日、麻薬密輸や殺人などの罪に問われたメキシコの「麻薬王ホアキン・グスマン被告(62)に終身刑を言い渡した。米メディアが伝えた。
 メキシコ最大級の麻薬組織「シナロア・カルテル」を率いた被告はメキシコの刑務所を2度脱獄した後、2016年に拘束され17年に米国に移送された。

 

 これまでの公判で元側近は、被告が12年10月、メキシコ大統領就任を控えたペニャニエト氏に1億ドル(約110億円)の賄賂を贈ったと証言した。
 被告は1980年代から麻薬組織幹部となり、約20年にわたりシナロア・カルテルを統率。最大200トンのコカインやヘロインなどを漁船やヘリコプター、潜水艦、地下トンネルを使って米国に密輸し、140億ドルを稼いだ。敵対勢力メンバーら数十人の殺害を主導し、薬物収益のマネーロンダリング資金洗浄)をしたとされる。(ニューヨーク 共同)