れいわの議席獲得、既存野党への不信映す
山本太郎氏が代表を務める「れいわ新選組」が比例代表で議席を獲得する見通しとなった。政党要件のない諸派が比例代表で議席を得るのは2001年の非拘束名簿式導入から初めてだ。
山本氏の主張は政府に批判的で、語り口は分かりやすい。消費税廃止や全国一律最低賃金1500円などだ。経済格差に不満を持つ有権者の共感を得た可能性がある。
政府・与党への批判層で、立憲民主党や国民民主党、共産党など既存野党の支持に回らなかった人がれいわ支持に動いたとみられる。旧民主党勢力への不満も残り、れいわの議席獲得は有権者の既存野党への不信感を映している。
無党派層にも支持は広がった。共同通信社の出口調査によると、「支持する政党はない」と答えた無党派層のうち比例代表で「れいわ新撰組」に投票した人は9.9%。立憲民主党の20.6%には及ばないが、国民民主党の6.9%、公明党の6.8%を上回った。