米スターバックス、従業員がイスラム教の服装をした客のカップに「ISIS」と書く

ビジネスインサイダージャパン
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アメリカのペンシルベニア州フィラデルフィアにあるスターバックスで、従業員がイスラム教の服装をした客、ニケル・ジョンソン(Niquel Johnson)さんのカップに「アジズ(Aziz)」と書く代わりに過激派組織の名前「ISIS」を書いたという。ワシントン・ポストが報じた。
・ジョンソンさんはショックを受け、怒りを感じたと同紙に語っている。スターバックスは、これは従業員のうっかりミスで、差別的な行為ではなかったと、同紙の取材に答えた。
フィラデルフィアにある別の店舗では、2018年に2人の黒人男性が仕事の打ち合わせの前に店のトイレを使おうとして逮捕されている。
フィラデルフィアにあるスターバックスの従業員が、客のカップに「アジズ」と書く代わりにイスラム系テロリスト集団の名前「ISIS」を書いたという。ワシントン・ポストが報じた。

同紙によると、ニケル・ジョンソンさん(40歳)はこれまで「数えきれないほど」何度も、フィラデルフィアのこのスターバックスイスラム教の服装で通っていたという。この時もいつも通り、従業員に名前を聞かれた。これは注文した商品が用意でき次第、スタッフが客の名前を呼んで手渡すためだ。


しかし、ジョンソンさんの注文は名前ではなく、頼んだ飲み物のメニューでアナウンスされた。そして、ジョンソンさんが自分のカップに「ISIS」と書かれていたことに気付いたのは、商品を受け取ってしばらくしてからのことだった。

「ショックを受け、怒りを感じました」と、ジョンソンさんは同紙に語った。

「差別だと感じました」

一方、スターバックスの広報担当レジーボルヘス(Reggie Borges)氏はワシントン・ポストの取材に、調査の結果、これは差別的な行為ではなかったとの考えを文書で示した。

ボルヘス氏は「客はアジズと名乗った」が、「バリスタがそのスペルを間違えてしまった」と述べた。

スターバックスで差別を受けたと客が声を上げるのは、これが初めてではない。2018年4月には、仕事の打ち合わせをしようとフィラデルフィアの別のスターバックスを訪れた2人の黒人男性が、店のトイレを使おうとして逮捕された。

その後、同社CEOのケビン・ジョンソン(Kevin Johnson)氏は2人の男性に正式に謝罪し、スターバックスは5月29日、人種偏見教育のため、アメリカ国内の全店舗を休業した。

[原文:A Philadelphia Starbucks employee wrote 'ISIS' on the cup of a customer in Islamic dress instead of 'Aziz']