「公用車であおり運転」と男性訴え 副町長は意図を否定

朝日新聞デジタル
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 東日本大震災の被災地・岩手県大槌町の副町長が公用車であおり運転をしたとの訴えがあったことが2日、町議会全員協議会で報告された。

 町側の説明によると、沢舘和彦副町長は7月31日、盛岡市内で財政問題の会議に出席後、自ら公用車を運転。同日午後9時ごろ、同県遠野市内の釜石自動車道で前方車両にハイビームをしたまま運転し続けた。翌8月1日、町役場に来た男性が「公用車であおり運転された」と苦情を申し立てた。

 公用車は復興支援のため、仏プジョー社が町に寄付したものという。朝日新聞の取材に沢舘副町長は「あおったつもりはない」「外車でウィンカーとライトが逆についていて、不慣れで気づかずにハイビームのまま走行し、ご迷惑をかけた」などと釈明した。

 全員協議会では8月21日に岩手県警高速隊釜石分駐隊から「あおり運転で訴えが出ているので捜査に協力するように」と町に連絡があったことも報告された。


 被害者の知人を名乗る人らはSNSに「後ろにピッタリくっつき蛇行運転を繰り返した」などと投稿している。平野公三町長は取材に「本人はあおり運転の意図を否定している。警察の捜査を待ちたい」と話した。