習志野サヨナラ決勝「少しだけ運が」小林監督/千葉

日刊スポーツ
f:id:dTrip:20190724224129j:image
高校野球千葉大会:習志野6-5木更津総合>◇24日◇準決勝◇ZOZOマリンスタジアム

センバツ準優勝の習志野が延長11回、サヨナラ勝ちで決勝進出を決めた。木更津総合の4連覇を阻止した。 

  ◇    ◇    ◇

スコアは4-5。9回裏の攻撃も、アウト「あと1つ」になった。センバツ準優勝の習志野(千葉)も、もはやここまでか-。それでも、習志野ナインにそんな思いはみじんもなかった。エース飯塚脩人投手(3年)はベンチ前でキャッチボールを始めた。延長戦での登板に備えるためだ。

飯塚の準備に呼応するように、四球と安打で一、二塁。5番高橋雅也外野手(2年)が直球を左前に運び、二塁走者の角田勇斗内野手(2年)がヘッドスライディングで歓喜の同点ホームイン。延長11回2死では中軸の連打から、最後は途中出場の山内翔太外野手(2年)が、遊撃へのサヨナラ内野安打を放った。

飯塚は言った。「今日は自分が投げて勝ったわけじゃない。野手に助けられた。2年に助けられた、というのが正しいかも」。立ち上がりから、平成以降の夏の県大会決勝で2連敗中の木更津総合への意識が強すぎ、力んで球が浮いたところを痛打された。「でも、みんなから『打ってやっから!』と言われ、楽に投げられた」。この日は30度を超す真夏日センバツでの「抑え」から、夏は先発を任されるだけに「ペース配分も考えて」球速を抑え、体力温存を図った。それが、153球を投げ、10安打されながらも10三振を奪う熱投につながった。

小林徹監督(57)は「良い試合ができました。最後に少しだけ運があったのかな」と不敵に笑った。春夏連続甲子園へ、関門は「あと1つ」になった。【玉置肇】

習志野・高橋雅也外野手(2年=9回2死一、二塁から起死回生の同点適時打)「打ったのは真っすぐ。来たぁ~って感じですかね。ジャストミートできた。フルカウントまで粘れたことがよかった」