錦織撃破の衝撃は世界へ 西岡良仁のアップセットにATP脚光「ニシオカが夢を叶える」

THE ANSWER
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憧れの錦織を撃破、日本勢対決に海外も脚光


 テニスのウエスタン・アンド・サザン・オープンの男子シングルス2回戦で世界ランク77位の西岡良仁(ミキハウス)が同5位の錦織圭日清食品)と初対戦。7-6、6-4のストレートで破り、自身初のトップ10選手撃破を飾った。日本勢同士の対決で起きたアップセットは、海外でも驚きをもって伝えられている。

 錦織に対して堂々と渡り合い、ストレートで金星を手にした23歳のレフティー。勝利の瞬間、西岡は一瞬、膝から崩れ落ちかけ、ぎりぎりで踏ん張ると帽子を脱ぎ捨てた。信じられないとばかりに顔を覆うと、一度表情を戻して、ネット越しに錦織と握手。険しい表情の錦織とは対照的に、最後まで感無量の様子で、最後は両手を挙げてファンに応えていた。

 日本のNo.1とNo.2とのマッチアップだが、実績には大きな差がある。西岡の番狂わせは海外でも大きな驚きとなっているようで、ATPツアーは公式サイトで「ニシオカが夢を叶える、シンシナティでニシコリを下す」と題してこの一戦に脚光を浴びせている。

大会公式も「なんて瞬間だ!」とツイート


 記事では試合の経過を追いかけ、最後は錦織のミスで決まったことを伝え、さらには「ヨシヒト・ニシオカは何年間も、この瞬間を夢見ていた。水曜日、マッチポイントの直後、ニシオカから笑顔を奪うことはできなかった」と西岡にとっての、夢のような瞬間だとレポートしている。

 また大会の公式ツイッターも、「なんて瞬間だ!」と題し、最後に西岡と錦織が握手を交わしているシーンの画像つきで投稿。さらに「ヨシヒト・ニシオカがケイ・ニシコリを下し、キャリア初のトップ10勝利」と伝えている。

 錦織との初顔合わせで勝利した西岡は、次戦では38位のアレックス・デミノー(オーストラリア)と激突する。20歳の新鋭もまた強敵だが、快進撃を期待したいところだ。
(THE ANSWER編集部)