星稜・奥川、阪神含むプロ10球団の前で13K1失点完投/石川

サンケイスポーツ
f:id:dTrip:20190724223740j:image
 第101回全国高校野球選手権石川大会準々決勝が24日、石川県立野球場で行われ、星稜は遊学館に2-1で勝利した。今秋のドラフト1位指名候補の最速152キロ右腕・奥川恭伸投手(3年)は「5番・投手」で今大会初先発し、ネット裏から阪神オリックス、中日などプロ10球団のスカウトが見つめるなかで、7安打13奪三振で完投した。

 「厳しい場面はたくさんあったけどしっかりと踏ん張ることができて次につながった」

 今大会の“第一の山場”と位置づけてのマウンドだった。2-0の三回には1点を返されたものの、続く1死満塁のピンチで相手の3、4番をスライダーで連続三振に斬るなど、要所を締めて流れは渡さず。打順が中軸へと巡っていく終盤はギアを上げ、七回1死の9番から八回3アウト目の3番までは5者連続奪三振。ラスト3回は一人の走者も出すことなく、準決勝の舞台に導いた。

 林和成監督(44)は「ロースコアになることは予想していたので、長打を打たれない奥川で行くしかないと思っていた」と先発起用の意図を説明。期待に応えた奥川は「1点差でも勝ちきれたのは評価できる」と納得の表情を浮かべていた。