ロジャーバローズが右前浅屈腱炎を発症 凱旋門賞を断念して引退 種牡馬入り

スポーツ報知
f:id:dTrip:20190806164657j:plain

ロジャーバローズが右前浅屈腱炎を発症 凱旋門賞を断念して引退 種牡馬入り


 JRAは6日、今年の日本ダービー馬、ロジャーバローズ(牡3歳、栗東角居勝彦厩舎)が右前浅屈腱(くっけん)炎を発症したことを発表した。9か月以上の休養を要する見込み。これにより登録していた仏G1・凱旋門賞(10月6日、パリロンシャン競馬場)への出走を断念。引退して種牡馬入りすることが、管理する角居調教師から発表された。近日中に競走馬登録を抹消する。けい養先は未定。

 ロジャーバローズは7月19日に帰厩し、凱旋門賞を大目標に調整していた。だが、この日、栗東トレセンでエコー検査を受けた結果、屈腱炎が判明。角居調教師は「先週から気になっていたのですが、残念です。オーナーと相談した結果、引退して種牡馬にすることになりました。(治療したとしても)以前のような走りができない可能性があり、(角居師は21年2月をもって勇退するため)新しい厩舎に預けて迷惑になってはいけないと思いました。血統的にも貴重で、生産に返せなくなってはいけません。本当にあのタイミングでダービーを勝つことができて良かったと思います」と決断の理由を説明した。


 先日、急死したディープインパクト産駒の同馬は、凱旋門賞の前哨戦として3歳限定のニエル賞・仏G2(9月15日、パリロンシャン競馬場)に出走する予定だった。

 当初、角居厩舎からはキセキ(牡5歳)と2頭で挑戦する予定だったが、角居師は「キセキ1頭で行くことになると思います」。こちらは4歳以上混合戦のフォワ賞・仏G2(同)を使って本番に向かう。騎手は未定。