東京五輪・パラ 首都高の料金上乗せ、IOC内諾

毎日新聞社
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 東京五輪パラリンピック中の交通渋滞緩和策として、首都高速道路の料金を時間帯で変動させる「ロードプライシング」の導入を、国際オリンピック委員会IOC)が内諾した。大会関係者が22日、明らかにした。市民に負担を強いることに慎重だったIOCの理解を得られたことで議論が本格化する。

 大会関係者によると、大会組織委員会が最近、IOCと交渉の場を持った。組織委側は7月に2日間、大規模交通規制を試行した結果、首都高の交通量は、両日とも前年同期比7%減にとどまり、目標の最大30%減に及ばなかったことを説明。ロードプライシングの必要性を訴え「納得してもらえた」(大会関係者)という。

 国土交通省は26日に東京都内で開く会合で、組織委や東京都などに導入案を示すとみられる。混雑が予想される日中から夜間の利用に誘導するため、午前6時~午後10時、中央環状線とその内側を中心に一般車両を対象として料金に1000円を上乗せ、午前0~4時に全線で全車両を対象に半額とする案が有力視されている。

 導入は、東京都や神奈川、千葉、埼玉など沿線自治体の議会の同意を得たうえで、国交相が許可する。都は議会に諮る前に広く一般から意見を募る。