ジャニーズ事務所、分裂阻止へカギはタッキー氏

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ジャニー喜多川氏が一代で築き上げた、巨大な“ジャニーズ帝国”。あまりに大きな柱を失ったことで、今後の体制に大きな影響が及ぶことは必至だ。社長業は、TOKIO、嵐らを育てためいの藤島ジュリー景子副社長(52)が受け継ぐ。一方で、ジャニー氏を父のように慕ったタレントの一部が、事務所を退社する可能性も十分に考えられる。鍵を握るのは、昨年末にタレント業を引退してジャニー氏のサポート役に回り、関連会社ジャニーズアイランド社長に就任した滝沢秀明氏(37)だ。

 

初代ジャニーズのために、当時30歳のジャニー氏が62年に設立した「ジャニーズ事務所」は、創業57年の歴史を誇る。姉・藤島メリー泰子副社長(92)と二人三脚で日本を代表する一大エンターテインメント企業を作り上げた。16年1月にSMAPの解散・分裂騒動時に女性チーフマネジャーとの“派閥争い”が明るみに出た際に取り沙汰されたように、メリー副社長の一人娘・ジュリー氏が社長業を引き継ぐことは既定路線だ。

 

創業者のジャニー氏の存在は唯一無二。巨星不在となり、所属タレントが退社する可能性も大いに考えられる。SMAP解散後、たびたび退社のうわさがささやかれる中居正広(46)もその1人。ただ、世間を巻き込んだ独立・分裂騒動から解散後、事務所はより細やかにタレントをケアするべく組織改編と契約の見直しに踏み切った。この陣頭指揮を執ったのが副社長のメリー、ジュリー親子だ。

 

ジャニー氏が生涯プロデューサーを貫いた一方、メリー氏は創業から一貫して経営を取り仕切った。ジュリー氏はTOKIOの初代マネジャーで、その後は嵐らを育てるなど、高いマネジメント能力を発揮し、今は経営の中枢を担う。ここにジャニー氏のイズムを最も受け継ぐ滝沢氏が加わったことで、創業者不在となっても盤石と言える。一部でジュリー氏と滝沢氏の「対立」が報じられることもあるが、2人で毎日のように直接打ち合わせをするなど、しっかり手を組み、一枚岩となって事務所の運営に当たっている。

 

活動スタイルが多様化した昨今、ジャニー氏の不在にかかわらず退社するタレントも出るとみられるが、“帝国”の屋台骨を揺らがすほどの分裂劇が勃発する可能性は低い。中居についても、ソロ転向後も5本のテレビレギュラー番組を持つ。ジャニー氏を慕う思いは強いが、退社となれば、これらを“整理”する必要がある。事務所内外への影響が及ばないためにも、現状のスタイルを続けるとみられる。

 

ジャニー氏の個人資産は、ゆうに100億円を超えるとも言われる。今後、ばく大な遺産は若手育成、エンタメ業界の発展、また慈善事業へ寄付などに充てられるとみられるものの、事務所の経営資金も盤石だ。

来年末には嵐が活動休止するが、世代交代が進むのではという声もある。昨年デビューしたKing&Princeが成功。ジャニーズJr.の育成も東西で順調に進み、滝沢氏が所属した時以来のJr.ブームが到来しつつある。滝沢氏が6日の会見で「ジャニーイズムをみんなで守っていく」と宣言したように一丸となって新時代に進む。(スポーツ報知)

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