日本の輸出優遇措置対象から除外に 韓国が意見書「根拠ない」

NHK NEWS  WEB 
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韓国のソン・ユンモ(成允模)産業通商資源相は、日本が輸出管理の優遇措置の対象国から韓国を除外する方針であることに対して「根拠がない」などと改めて否定し24日朝、日本側に意見書を送ったことを明らかにしました。
韓国のソン・ユンモ産業通商資源相は24日午前10時からソウルで会見を開き、日本政府が輸出の手続きを簡略化する優遇措置の対象国から韓国を外す方針であることに対して「すべて根拠がなく、深い遺憾を示す」と述べ24日朝、日本側に意見書を送ったことを明らかにしました。

ソン産業通商資源相は、日本が取り入れるべきだと主張している兵器への転用を防ぐための制度について「韓国は効果的に運用している」と否定したうえで、この制度が導入されていない別の国を日本が優遇制度の対象国にしているのは「差別的だ」と批判しました。

また両国が、ことし3月以降に貿易管理の話し合いをすることで一致し、日本が日程を提案するのを待っているさなかに優遇措置から排除する方針を示してきたとして「日本が信頼を損なうことを憂慮する」との立場を示しました。

そのうえで、こうした措置は「貿易障壁を低くし、差別的待遇の撤廃を目指すWTOの原則に全面的に違反する」と訴えました。

日本時間の24日夕方から開かれるWTOの一般理事会でもこうした主張を改めて展開する可能性もあります。