吉本内紛新展開 宮迫の号泣会見3つのウソ疑惑

東スポWeb
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 あの号泣謝罪会見は本当に真実を語っていたのか?――「雨上がり決死隊宮迫博之(49)をはじめとした吉本興業の芸人たちによる闇営業騒動は、同社の内紛まで誘発し拡大の一途だ。そんななか、26日発売の写真誌「フライデー」は、福岡拘置所に身柄拘束されている半グレの金塊強奪犯に直撃インタビューした記事を掲載。「ただの記念撮影だった」とする宮迫の説明に猛反論した。そこで本紙が取材を進めると、宮迫は会見で3つのウソをついていた重大疑惑が浮上。再び大ピンチを迎えそうだ――。

 20日に行われた2時間半にわたる宮迫と「ロンドンブーツ1号2号田村亮の号泣謝罪会見で、吉本興業パワハラ問題が浮上すると「ダウンタウン松本人志が大崎洋会長と会談。そして同社の岡本昭彦社長による芸能史に残る“ポンコツ会見”で世間の話題をさらうと、「極楽とんぼ加藤浩次が所属契約解消を覚悟した経営陣の刷新を求め、おまけに引退したはずの島田紳助氏まで週刊誌などに登場するというカオス状態だ。

 だが、事の発端は宮迫がついたウソだったことを忘れてはならない。

 ある芸能リポーターは「反社会的勢力からの金銭授受を軽く考えた宮迫の罪はとても大きい。騒動の初期段階で吉本の対応がお粗末だったことも確かだが、最初から宮迫が正直に言えば、ここまでの混乱はなかったはずだ」と話す。

 宮迫のウソはそれだけにとどまらない。本紙取材では世間の同情を誘ったあの号泣会見で少なくとも3つのウソをついている可能性が高いのだ。

 1つ目は、今回の騒動の発端となった2014年12月の忘年会。事情通はこう指摘する。

「反社会的勢力の宴席では粗相があってはいけないので、演者には事前に客の素性を伝えるのが習わしです。もしドタキャンされればシャレにならないし、その場で知らされて驚いて警察に駆け込まれたら困りますからね。だから(仲介役となった)入江(慎也)から説明があったとみるのが自然。逆に知らなかったらリスクが大き過ぎる」

 しかも、この宴席には現役の暴力団組員が2人いたという。「目つき、風体を見れば、堅気ではないことは一目瞭然」(同)なので、どんな形であれ、宮迫が認識しなかったはずはないと声を大にする。さらに付け加えるなら宴席での会話内容から「どういう素性の人たちかは、ほとんどの人がわかるはずだ」(同)。

 2つ目は、宴席後の打ち上げだ。宮迫は打ち上げ代として、反社会的勢力からのギャラを使い、そのお釣りをもらったという趣旨の発言をしているが事実は全く違うという。今回の反社グループを知る関係者の証言。

「打ち上げは都内のキャバクラで行われました。代金はすべて反社グループが払い、300万円ぐらいだったはずです。つまり、宮迫がギャラを打ち上げ代だったとするのはウソなんですよ」

 極め付きの3つ目のウソは、19日発売の「フライデー」報道に対する言い訳だ。同誌は金塊強奪事件の主犯格・野口和樹被告らがいるグループと、大阪のクラブで酒席をともにし“ギャラ飲み”したと報じた。

 しかし宮迫は、会見で「トイレから出てきたところで声をかけられ、写真撮影に応じただけ」と強調。「店主の方が様子を見ていて、証言者になってくれる」と自信満々に答えている。ところが26日発売の「フライデー」で、この3つ目のウソがバレた形だ。同誌は野口被告を直撃取材して、宮迫の説明を真っ向から否定してみせた。

 懲役9年の実刑判決を受け、現在は控訴中で福岡拘置所に身柄拘束されている同被告は、宮迫との関係について「お答えできません」と意味深な回答拒否。宮迫の「声をかけられ撮影に応じただけ」という説明に対しては、「無理やり連れてきていない」「写真だけでなく、一緒に乾杯してシャンパンを飲んだ記憶がある」と同誌に明言している。では実際にはどうだったのか。

「確かに、写真を撮ったグループとは知り合いではなかった。その意味では宮迫は本当のことを言っています。ただ、もともと宮迫が飲んでいたグループこそ裏業界に関係するフロント企業のグループなんですよ。だから反社とのつながりはもともとあったんです。両グループは同じ組織の傘下だったため、同じ店にいて一緒に飲むことができたんです」と関係者は指摘する。

 これが事実ならば、宮迫はあの会見で巧妙に真実を隠し、吉本興業の過失を強調することで批判の矛先を変えた可能性が高い。しかも前出事情通は「宮迫の芸能界引退を決定的にする爆弾級の情報もある」と不気味な予告をする。

 謝罪会見後の一連の騒動拡大で、宮迫は“まんまと”契約解消の処分を撤回されたが、これが吉本興業の軽率な判断でなければいいが――。