保育士が“園児たたく”入手した音声には…

日テレNEWS24
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山口県下関市にある保育園で、保育士が園児をたたくなどの虐待と疑われる行為があることが分かった。NNNは、園内の様子が分かる音声を入手。保育士が園児をたたいた様な音や不適切な発言が録音されていた。



今月、録音された園内の様子が分かる音声。

「ねえ、なんなんこれ。(パンッ)昨日から何回言うかね。トイレ行けるでしょ、起きてるのに」

トイレを失敗した子どもをたたくような音と、怒鳴りつける声。

「なんでおしっこ行かないかね。(パンッ)もー」

「自分でここら辺ふいて、あはは」

また、泣いている子どもに対する暴言も…

「おしゃべりがおおいけー。泣くのやめて。やめて、まずここで座って。泣くのやめてよ、泣いたら外よ、お耳が痛くなるから外行ってもらうよ」

虐待を疑わせるような音声が続く。

この音声が録音されたのは、山口県下関市にある私立の認可保育園。0歳~5歳の子どもを預かっていて、1978年10月から山口県の認可を受けている。

録音した保護者によると、園に不審な点が多かったことから、子どものカバンにICレコーダーを入れ、園内の音声を録音。

さらに、市に、保護者が訴えたことで、下関市は、保育所に対し3度にわたり調査を実施。

保育士らへのアンケートも行ったが、このアンケートについても、保育士らが口裏を合わせるような音声が録音されていた。

「なんて書いたらいいの?」「みんなでそろえてさ、『ありません』でそろえる?」「仲間を売るというか…」「他にもおるよってことになるけんね、そりゃ」「同盟結んだ、ここで。お互い書くよねって」


こうした事態を受け、保育園の園長は…

園長「本当にこれが本当であれば、不適切なことで大変申し訳ないことが起こっているなと思いました」

たたいているような音については…

園長「先生が子どもの体の上に自分の手を乗せてパチッとやっているのを見ていましたので、前に。それであってほしいなと」

録音された音声は、たたいた音ではないのではと話した一方で、危ない時には手をあげることもあるという。

園長「危ない時には、たたくということではなくて、手をぽんぽんとすることはあっても、殴るとか、大きな音が出るようなたたき方は間違いだと思います」

また、保育士らがアンケートで口裏を合わせていたかどうかは知らなかったという。

   ◇

この問題では、腕にアザができた園児がいたことも分かっていて、市長は「本当に残念に思う。しっかり確認調査を行って適切に対応したい」とコメントしている。