取り調べ中「認めたら終わる話」=誤認逮捕の女子大生が手記-愛媛

時事通信ニュース
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 愛媛県警が7月、20代の女子大学生を誤認逮捕した問題で、女性の代理人弁護士が1日、松山市で記者会見し、女性の手記を公表した。取り調べの際、捜査員が就職活動への影響を示唆し、「君が認めたら終わる話」などと自白を迫ったとしている。

 手記によると、女性は一貫して容疑を否認。「本当の犯人を捕まえてください」と訴えても、捜査員は「犯人なら目の前にいるけど」と女性を容疑者と決め付けていたという。

 さらに、「就職も決まってるなら大ごとにしたくないよね」「認めないと終わらないよ」などと自白を強要されたと主張。県警に対し、「どのような指導を行い再発防止に努めるのか具体的に公表してほしい」と訴えた。

 松山東署は1月9日にタクシー内から現金約5万4000円などを盗んだ疑いで7月8日に女性を逮捕。勾留請求が認められず、女性は同10日に釈放された。その後の再捜査で、別の若い女性が容疑者として浮上し、誤認逮捕が判明した。

 県警は「現在のところ違法な捜査や自白の強要はなかったと認識している」とコメントした。