台風5号、長崎に大雨特別警報 「最大級の警戒を」

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大型の台風5号20日黄海を北上した。西日本は台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、九州北部を中心に大雨となった。気象庁長崎県に大雨特別警報を発表。大雨・洪水警戒レベル(5段階)は最も高い5になった。

気象庁は記者会見を開き、同県内の土砂災害警戒区域などでは「直ちに命を守るために最善を尽くす必要がある状況。災害が起きないと思われるような場所でも最大級の警戒が必要だ」と呼び掛けた。

気象庁によると、台風は20日午前9時現在、黄海上を時速25キロで北へ進んだ。中心気圧は985ヘクトパスカル、最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートル。参院選投開票日の21日には朝鮮半島に上陸し、同日夜までに温帯低気圧に変わる見込み。

長崎県五島市対馬市などは20日午前にかけて激しい雨に見舞われた。五島市内で土砂崩れが少なくとも6カ所、対馬市では数カ所発生したとの情報が入っているが、人的被害は確認されていない。

気象庁はレーダー解析の結果、対馬市美津島付近で20日午前8時40分までの1時間と、五島市付近で午前10時半までの1時間に、それぞれ約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられるとし「記録的短時間大雨情報」を発表。対馬市は同日朝、市全域の約1万5千世帯約3万人に避難勧告を出した。

21日午前6時までの24時間予想雨量はいずれも多い地域で九州北部180ミリ、九州南部、四国150ミリ。その後の24時間は九州北部、九州南部、四国で50~100ミリ。

〔共同〕