東京五輪開幕まで1年 本番に向けた準備は最終段階に

毎日新聞社
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 2020年東京五輪は24日で開幕まで1年となった。主会場として建設中の新国立競技場(東京都新宿区)は11月の完成に向け、約9割の工程を終えるなど施設整備は順調に進んでいる。大会中の混雑緩和に向けた大規模な実証実験や暑さ対策の具体的な検討も始まり、本番に向けた準備は最終段階を迎えた。

 各競技のテスト大会が本格化しており、本番で運営に携わるスタッフによる円滑な競技運営の確認が進められている。チケットの販売も始まり、聖火リレーのルートも決まった。

 史上最多の金メダル30個獲得を目指す日本選手団は史上最多の500人超の規模となる見込みで、既に水泳の飛び込みの4人が代表に内定した。

 大会の準備状況を監督するため来日中の国際オリンピック委員会IOC)調整委員会のジョン・コーツ委員長は2日間の視察を終えた23日、東京都内で記者会見し、「大会準備が予定通り進んでいることが確認できた」と評価した。大会組織委員会森喜朗会長は「非常に心が高ぶっており、関係してもらう地方団体も盛り上がっている」と機運醸成に手応えを語った。

 大会ビジョンは「スポーツには世界と未来を変える力がある。」で、「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」の三つを基本コンセプトとする。大会は来年7月24日~8月9日の17日間、10都道県42会場で、史上最多の33競技339種目が行われる。