経産相、輸出規制「第3弾」を示唆 韓国にクギ

朝日新聞デジタル
f:id:dTrip:20190808153537j:plain

 日本政府の対韓輸出規制の強化で、世耕弘成経済産業相は8日の閣議後会見で、7月4日に規制を強化した半導体関連3品目以外にも「不適切事案が出てくれば、徹底的な再発防止策を講じたい」と述べた。28日に発動される輸出優遇国(旧ホワイト国)からの除外に続く「第3弾」の規制強化を示唆した形だ。

 世耕氏は会見で、半導体材料など3品目の韓国向け輸出について、国内企業から出ていた申請に許可を出したことを明らかにした。7月4日の規制強化後では初めてで、世耕氏は「我々の措置は禁輸ではなく、正当な取引には(輸出手続きの)恣意(しい)的な運用はせずに厳格な審査を踏まえて許可を出す」と強調した。

 その上で「厳格なチェックのなかで、(半導体関連の)3品目以外にも具体的な不適切事例が出てくれば、徹底的な再発防止策を講じたい」と発言。武器転用の恐れがあるために国際的に厳しい輸出管理が求められる品目で短納期の発注が繰り返されるといった「不適切な事案」があれば、半導体関連3品目と同じく韓国向けの「包括許可」の対象から外すことなどを示唆した。具体的な品目は明かさなかったが、韓国側に適切な輸出管理をするようクギを刺した形だ。