元イエローキャブの「勝ち組」は小池栄子で誰もが納得するワケ

朝日新聞出版
f:id:dTrip:20190818121332j:plain

 注目ドラマがひしめく今クールで、2本のドラマを掛け持ちしている“売れっ子”がいる。女優の小池栄子(38)だ。「わたし旦那をシェアしてた」(読売テレビ)では主演として、事実婚ながら愛する夫と幸せに暮らしていたシングルマザーの晴美を熱演中。また、「リーガル・ハート ~いのちの再建弁護士~」(テレビ東京系)では、主演の弁護士(反町隆史)を支える、事務所の毒舌経理女子を演じ、両作品でその存在感を存分に発揮している。彼女へのラブコールはドラマ業界にとどまらず、CM界からも引っ張りだこで、ユニ・チャームや味の素、大正製薬など大手企業から引く手あまたの状況だ。



「もともとイエローキャブに所属していた小池さんは91センチメートルのFカップを武器にグラビアアイドルとしてブレイクしました。2007年にはプロレスラーの坂田亘さんと結婚。ところが12年には飲食店経営の失敗などで坂田さんに多額の借金があることが報じられました。その借金を今も小池さんが肩代わりしているという噂が業界内では絶えません。でもそんな苦労を微塵も感じさせない明るさが小池さんからは不思議と伝わってくるんですよね」(テレビ情報誌の編集者)

 グラビアからバラエティ、そして女優業と幅広く活躍し、元イエローキャブ軍団の中で最大の勝ち組と評される小池。ところで、粒ぞろいだった元イエローキャブ所属のグラドルたちは今どうしているのだろう?

 15歳でデビューし、明るいキャラと歯に衣着せぬ発言でお茶の間の人気者となり「スーパージョッキー」など、多くのバラエティ番組で活躍していた山田まりや(39)。女優としての活動も増えた23歳のころ体調不良が続き、原因不明の炎症性疾患「クローン病」の疑いがあることが発覚。それを機に食の大切さを知り、マクロビオティック、薬膳、漢方など食に関する資格を取得し、これまでの経験を元にした本などを出版しているようだ。

「山田さんは2012年にママとなり、現在小学1年生の息子さんを育てながらタレント活動をしています。他にも映画『キューティーハニー』でダイナマイトボディを披露していた佐藤江梨子さん(37)も15年にブラジル人と結婚し、同年にママとなりました。昼ドラで主演を務めるなど女優業を中心に活動していて、7月に公開された蜷川実花さん監督の映画『Diner ダイナー』では、変わらぬプロポーションを見せていました。また、イエローキャブ初の100cm超えバストを武器に活躍した根本はるみさん(39)は、10年9月29日の結婚を機に芸能界を引退。現在はハワイで暮らしていると報じられました」(同)

村上龍松本人志を相手に物怖じせず

 最近は天野浩成と夫婦セットでの出演が増えた雛形あきこ(41)は、コンスタントにテレビ出演しているものの、小池の活躍と比べるとやや差が開いた感があると言えるだろう。なぜ他のイエローキャブ勢が失速する中、小池だけが女優デビュー10年以上もオファーが絶えない存在となっているのであろうか。

「小池さんご本人のキャラクターが大きく関係していると思います。バラエティ番組などに出演した際のズバっとものをいう姿は好感度が高く、女性ファンも多いと言われています。また、『カンブリア宮殿』では作家の村上龍さん、『クレイジージャーニー』ではダウンタウン松本人志さんを相手にサブMCを務めていますが、まったく物怖じする様子はなく、頭の回転の速さも際立っています。ゲスト出演したトーク番組で小池さんが『器用』と言われることがイヤだった時期があったと話していました。これといって秀でているものがないような気がしてとのことでしたが、だからこそどんな役もこなせるのかもしれません。ある取材で『わたし旦那を~』のプロデューサーが『すごい陽のオーラがあるから、また一緒に仕事したいなと思える』と小池さんについて話されていましたが、そんな人柄のよさは現場にいる人だけでなく、画面を通して視聴者にも伝わっている気がします」(同)

 TVウォッチャーの中村裕一氏は小池の魅力と今後についてこう分析する。

「カラッと明るくてノリも良く、裏表のない性格が画面からも伝わってくるようで、同じ事務所だったMEGUMIと並んでバラエティ対応のできるグラビアアイドルとして早い段階から重宝されていました。もちろん、本人としては裏で努力を重ねてきたと思いますが、そもそも先天的に“芸能界の水”に合っていたのではないでしょうか。現在レギュラー出演中の『クレイジージャーニー』では松本と設楽統、『芸能人が本気で考えた! ドッキリGP』では東野幸治と、大物芸人からもアシスタントとして信頼されており将来は安泰でしょう。この上、さらに女優としても一定の功績を残しておりまさに死角なしといったところ。40歳を迎えてグングン伸びていく大器晩成タイプとして、今後ますます存在感を増していくと思います」

 三谷幸喜の監督作『記憶にございません』(9月13日公開予定)では、主演の総理大臣(中井貴一)を支える熱い事務秘書官を演じるという。クレバーな小池がどんな役に仕上げてくるのか、今から楽しみでならない。小池の快進撃はまだまだ続きそうだ。