炎上続きの滝沢カレン「バラエティ卒業」絶好のタイミングか?

朝日新聞出版
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 このところ、バラエティ番組に引っ張りだこの滝沢カレン(27)。8月には5歳年下の若手モデルと海外バカンスを楽しむ姿も報じられ(「週刊新潮」8月29日号)、何かと世間を騒がせている。7月に長年、務めたファッション誌「JJ」の専属モデルを卒業することを発表し、自身のインスタグラムで「今日でほんとうの卒業となりました 明日から発売されます『JJ』からは永遠に出ることはなくなる可能性大です」と綴っていた。



 滝沢といえば、独特のワードセンスが注目されテレビでブレイク。「JJ」からの卒業を発表した一方、相変わらずバラエティ番組での出演は多い。しかし最近、たびたび彼女の発言に対し「失礼」という物言いがつき、SNS上で批判の声があがっているのだ。

「5月に放送されたバラエティ番組で、エレベーターに閉じ込められるというドッキリを仕掛けられたのですが、警備員に状況を説明する際、同乗者の男性の目の前で『男と2人でいます』と、雑に『男』呼ばわり。男性の特徴を伝える時も、『お腹がすごくて……、言ったら失礼か。ごめんなさいね』『これからダイエットするのかもしれない』と、相手を怒らせかねない発言に非難の声がありました。

 また、昨年放送のバラエティ番組内で、滝沢が外国人たちにインタビューするという企画でのこと。年齢を聞かれた女性が『19歳です』と答えると『日本だと30歳』と言い、『23歳』だという男性には、『見えな~い。36歳ぐらいに見える』とコメント。

 さらに、2017年に放送されたドキュメンタリー番組で職人を取材した時は、『裏方愉快』と四文字熟語で職人を表し、『いつまでもその愉快を忘れないでほしいし、でも裏方だっていうこともしっかりわきまえて、これからも頑張って欲しいな』と上から目線の物言い。これも相手の気分を害してしまいそうなコメントで、批判の声が寄せられました」(テレビ情報誌の編集者)

 お茶の間には風変わりなキャラとして浸透している滝沢。視聴者は彼女の発言に悪意がないとわかっているとは思うのだが……。一方、最近は発言以外で批判の声があがったことも。

 7月22日に放送された「帰れマンデー見っけ隊!!」(テレビ朝日系)で、飲食店で海鮮丼を注文し地元の海鮮を堪能した滝沢。その後、他の共演者は残さず食べ切ったのだが、滝沢の皿にはご飯が残されたままだった。もちろん、カメラが回っていないところで本人が食べた可能性も考えられるが、ネット上では「食べたくないなら、食べるロケのある仕事は受けるな」「作った人に失礼」と辛辣な声があがったのだ。

「テレビに出始めた頃は変な言葉遣いが面白かったんです。ただ、彼女独特の日本語が相手をバカにしているようにも聞こえ、視聴者が彼女のキャラに飽きてくるのと比例して叩かれること多くなってきました。思い切ってバラエティ番組への出演を抑え、他のジャンルに挑戦したほうがいいと思うんですけどね」(前出の編集者)

三島由紀夫の「金閣寺」が愛読書

 お節介かもしれないが、滝沢には一体どんなジャンルが向いているのだろうか。週刊誌の芸能担当記者は言う。

「例えば、徐々に女優業へとシフトするのはどうでしょう。『痛快TVスカッとジャパン』の再現VTRで悪女の役を演じたのを見たことがあるのですが、セリフ回しが滑らかで、ネット上でも『演技が結構上手い』と評判になったほど。バラエティ番組のアドリブとは違い、ドラマはセリフが決まっているので大丈夫みたいですよ。また、番組で共演した黒柳徹子さんは自身のインスタで滝沢のことを『カレンさんは、頭が良くて、天性の純真さが、素敵なんだと思います』と絶賛していました。純粋な人は感受性が強いので、持ち前の日本語センスも生かし、詩など文筆業に力を入れるのもいいかもしれません」

 滝沢にインタビュー経験のあるTVウォッチャーの中村裕一氏は、そんな彼女の今後についてこのように考察する。

「バラエティ番組は旬のタレントを発掘し、育てるという良い面がある一方で、視聴者が飽きるまで消費するという悪い面もあります。独自の言語センスで脚光を浴び、人気者となった彼女ですが、そろそろ方向転換のタイミングなのかもしれません。以前インタビューをした際、三島由紀夫の『金閣寺』を愛読していると聞き、意外な一面に驚いた記憶があります。そこから単なるキャラ先行ではない、彼女の本質的な魅力を感じました。また、モデルとして伸び悩んでいた頃、『JJ』編集部に直接電話をかけて面談のアポを取り、今の自分に何が足りないのかをヒアリングしたエピソードも彼女の抜きん出た行動力を表しています。今回たまたま『JJ』卒業のタイミングが重なったこともあり、将来を案じる声が上がるのもわかりますが、努力家でバイタリティあふれる彼女のことですから、どんなジャンルに進出してもきっと注目を集めることができると思います」

 独自のキャラクターが先行しがちな滝沢だが、マルチな才能が潜んでいるようだ。意外と未来は明るい!?