NY州、娯楽目的の大麻使用を非犯罪化 合法化には至らず

ロイター
f:id:dTrip:20190730085417j:plain
 米ニューヨーク州は29日、娯楽目的での大麻(マリフアナ)使用を非犯罪化した。これにより少量の大麻所持は罰金刑となり、逮捕されることはなくなる。ただアンドリュー・クオモ州知事が目指す大麻使用の合法化には至らなかった。

ロビー活動を行うマリファナ・ポリシー・プロジェクトによると、米国ではコロラド州が2014年に初めて娯楽目的での大麻使用を合法化した後、現在は11の州とコロンビア特別区(首都ワシントン)で完全に合法化されている。このほか、ニューヨークを含む15の州が非犯罪化した。

クオモ知事は昨年12月、娯楽目的の大麻利用の合法化は19年の最優先事項の1つになると表明。大麻に対する課税で州政府は地下鉄改修などの必要な案件の財源を確保できるとしていた。ただ、州議会の民主党議員の間で業界の規制方法について意見が割れたことで、6月に合法化は頓挫した。

米国では連邦法の下で、大麻はなお非合法。オバマ前政権下で州政府が大麻合法化について独自の決定を下せるようになったが、トランプ政権は、州政府が合法化していても連邦法に則る必要があるとの立場を示している。